メロディの作り方、2つのコツ – 2つの誤解を解消しましょう!

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Last Updated on 2024年11月24日 by tommy1106

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こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

メロディ作りって難しいですよね!

コード進行など音楽理論などは粘り強く勉強すれば
段々と習得出来ますが、メロディはある程度のセンスが必要かもしれません。

いや~、自分にはセンスがないから無理だよ~、
なんて諦めてませんか?

ある程度の形になるところまで持っていければ
その後にブラッシュアップして完成までがんばろうという
気持ちにもなれますよね。

今回は私が今までメロディ作りをしてきた中でこれを取り入れたら
楽になったなぁと思える2つのコツをご紹介したいと思います。

結論:メロディ作りでの2つの誤解はこちら!

  1. 音域の広い曲はいい曲
  2. メロディーはまとめて天から降ってくる

一つずつ解説していきますね!

音域の広い曲はいい曲?

いきなり話がそれますが(汗)

私はリチャード・マークスというミュージシャンが大好きです。
(若い方は知らないかなぁ?)
1980年代には全米一位のヒット曲を連発した大スターです。

先日、10/2、10/3に来日して私は10/3の東京公演に行きました。
衰えの知らない素晴らしい歌声で、本当に感動しました。

なぜ、リチャード・マークスの話を出したかというと
リチャード・マークスの曲が自分が歌いやすい曲が多いのです。

そこで、大ヒット曲(Right Here Waiting)のメロディーを
楽譜を見ながら調べてみたんです。

すると、この曲の音域って大体こんな感じだったんです。
(細かい歌いまわし部分は省きます。)

パートの最低音パートの最高音音域
AメロG3E4短6度
BメロC4F4完全4度
サビG3G41オクターブ

私はこれを知った時、驚愕しました。
こんな名曲のメロディがたった1オクターブの範囲内で作られているのかと。

高い音域を使わなければとか、音域の広い曲じゃないとかっこよくならないという
先入観が吹っ飛びました。
もちろんご本人はもっと高い音域も歌えますが、
この曲に直すところなんてありませんからね。

よろしければ、ご参考までに聴いてみて下さい。

皆さんのお好きな曲をお調べいただくのも非常にオススメですよ!

メロディーはまとめて天から降ってくる?

結構この誤解をされていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
かくいう私もその一人です(汗)

もちろんそういう時もなくはないです。

でも、それでうまくいかない時は小さく小さくしてみるのがコツです。

心理学等でも目標が大きすぎる時は目標を自分が出来る程度の
小さいものに変えてみるって言いますよね?

音楽は4の倍数の小節数で構成されていることが多いので、
コード進行を先行して作曲する場合も
4小節、8小節のコード進行にいきなりメロディを乗せようとする方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか?

もちろん、これでうまくいけばラッキーです!!

もし、これがダメなら細分化しましょう!

DAWソフトであれば同じ1小節を繰り返し聴くことの出来る
『ループ』という機能がありますので、
ひたすらループして1小節分のメロディのかけらを作ることに
まずは集中してみましょう。

1小節分だけなら出来そうな気がしてきませんか?

メロディ作りでの2つの誤解を解消して実践!

ここでメロディ作りでの2つの誤解を解消して実践していきましょう。

曲全体の音域をざっくりと決める

音域の広い曲はいい曲?の誤解を解消することで、以下の2つのメリットがあります。

  1. 自分の声域に合ったメロディ作りが出来る
  2. 1曲を通して、音域を意識することで全体のメリハリをつけることが出来る。

自分で歌うことを想定して作曲をしていらっしゃる方にとって①はすごく重要ですね。
VOCALOIDソフト等を使う方でも②は重要ですよね?

私の大好きなハードロック系のヴォーカリストは超ハイトーンで
1曲歌いきる方も多数いらっしゃいますが、
Aメロ、Bメロ、サビなどでメリハリは必ずついているはずです。

こちらは先ほどのリチャード・マークスの曲の音域を簡単に図で表したものです。

ここから読み取れる重要な点は

  1. Aメロからサビに向かって音域を高くして盛り上げている。
  2. サビは音域を広く取って、盛り上げている。

こちらの曲はAメロも割りと音域が広いですが、どちらかというと
珍しいかもしれませんね。

上記2つを意識して、1曲の音域を想定して、
パートごとの出だしの音を意識してみます。
(ここでは先ほどのリチャード・マークスの音域を参考に、
 最低音G3、最高音G4位で1曲のメロディを構成しますが
 この辺りは皆さんの声域に合わせて下さいね!)

あくまでも例ですが、Aメロ、Bメロ、サビそれぞれ8小節で1コーラスの曲が
あったとします。

Aメロはコード『Am』に対してメロディ『A3』で始めて、『G3』から『C4』位までの
少し狭めの音域でメロディを構成してみる。

Bメロはコード『F』に対してメロディ『A3』で始めて、『A3』から『D4』位までの
少し狭めの音域でメロディを構成してみる。

サビはコード『C』に対してメロディ『C3』で始めて、『G3』から『G4』位までの
広めの音域で大きく動くメロディを意識して構成してみる。

こんな感じで少し決まり事を作っておいた方がやりやすいことも多いです。

ここで一旦全体の雰囲気をつかんでおきます。

こちらのドラムサウンドは『EZ DRUMMER 3』というものを使っておりますが、
一つのドラムフレーズから、Aメロ用、Bメロ用、サビ用などのフレーズをつなげて
生成してくれる『SONG CREATOR』という機能があり、メロディを引き出してくれる
お手伝いを簡単にしてくれるので非常にオススメです。

ご興味がございましたら、こちらの記事もご覧下さい。

メロディのかけらを作っていく

これからメロディのかけらを作っていくわけですが、作る順番も大事です。

絶対ではないのですが、前項で音域を使ってある程度のメリハリは
つけれるので、サビを最初に作るのがオススメです。

その出来たサビに対して、Bメロ、Aメロと作っていった方が
『一番目立たせるサビ』を基準に他パートを作っていけるからです。

Aメロから作ったけど、最初から力入れて作ったら、サビが全然盛り上がらないなんて
ことが良くありました(汗)

まずはサビの最初の1小節をループしながらかけらを作りましょう。
コツはいいものを作ろう!と意識しすぎないこと。

すごくシンプルですよね。こんなのでもいいんです。

これすらも難しいという方はもっと細分化します。

  1. 音を何個使うか決める
  2. 音程は無視してリズムだけとりあえず決める

音を何個使うか決めると結構かけらが浮かぶことが多いです。
私は3個使う時が浮かびやすいですが、人それぞれでしょう?
2でもいいですし、1でもいいです。
後でいくらでも足したり、引いたりできますから。

また、リズムだけ先に決めて、手拍子等で確認してから
音程をあれこれいじくってみるのもいいですね。

メロディのかけらを作るのが難しい方はAIを使ってかけら作りをしてみませんか?
ご興味があれば、こちらの記事にも遊びに来てください。

メロディのかけらをコピーできないか試してみる

先ほどのメロディのかけらを他の小節でも使えないか?
検討してみましょう。

こちらは先ほどのメロディのかけらを3小節分コピペして計4小節にしたものです。
ちょっとくどいですが(汗)成り立ってなくもないような?

ここは個人の好みですが、こんな感じにしてみました。

こんな感じで2小節目だけ、音を1つ変更してみました。
自分の中では3小節目まではOK、4小節目を変えたいなぁって感じです。

そこで4小節目だけ、またメロディのかけらの作成です。

今までとは全く違う形のフレーズと、『C4』の音から『G4』の音に大きく跳躍しているのも
サビらしいポイントになったのではと思いますが、いかがでしょうか?

この4小節をコピーして、8小節のフレーズに
完成したものがこちらです。

図を見ていただくと最初のメロディのかけらの『A』を少し音程を変えたものを『A’』
新たに作成したメロディのかけらを『B』としてA-A’-A-Bの4小節をコピー
次の4小節の最初の2小節は同じで3小節目は新たな『C』とも解釈できますが
自分の中では『B』を少しアレンジしたイメージなので『B”』とも言えます。
最後の1小節は次の『C』のコードにて、『ド』の音のメロディで終わった感を
出したいので、それを意識しつつ『B』のかけらをアレンジした『B’』という感じです。

結論1小節分のメロディのかけらを2つ作成して、一部アレンジすることで
8小節分のメロディが出来上がりました。

こう考えれば『出来るかも!』って思えてきませんか?

サビのメロディをベースにBメロ、Aメロを考える

同じ要領でBメロを作ってみます。

留意する点は2点です。

  1. 最初に決めたBメロの音域を意識してサビよりは目立たないようにする
  2. サビにつながる最後の部分(Aメロの場合はBメロにつながる最後の部分)を
    うまくつながるようにアレンジする

今回は最初の1小節でループしてメロディのかけらを作成していたら
2小節分思いついたので、2小節で1かけらとして『A』としてみました。
(2小節目の頭の音がノンコードトーンの『B』だったので、
 補強の意味でコードを『Amadd9』に変更してみました。

3小節目のメロディのかけら『B』の音程を変えたものが
4小節目の『B’』となります。

サビの時と同様に最初に出来た4小節をコピペして
5、6小節目は少し音程を変えた『A’』
7、8小節目はリズムは基本一緒で音程を変えた『B』のアレンジ系です。
8小節目にはサビのメロディの最初の音『ド』につなげる『ラ、シ』の音を追加しています。

Bメロからサビまで通して聴いてみるとこんな感じです。

ここではやりませんが、Aメロを作成する時もBメロを作成する時と同様です。

  1. 最初に決めたAメロの音域を意識してサビよりは目立たないようにする
  2. Bメロにつながる最後の部分をうまくつながるようにアレンジする

まとめ:メロディの作り方、2つのコツ – 2つの誤解を解消しましょう!

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した2点を意識するだけでも、だいぶメロディ作りが出来るのでは?
と感じていただけるとすごく嬉しいです。

やはり、いきなり難しいことをやるのでなく、
細かくして、『小さなことからコツコツと』(西川きよしさんですね)が
結局は一番の近道ですね。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さんが素敵なメロディのかけらをたくさん作られることを
お祈り申し上げます。

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