作曲がうまくいかない? ②コード進行を1コーラス分先に決めちゃいましょう!

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UnsplashKelly Sikkemaが撮影した写真

こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

コード進行って奥が深いですよね?
それだけになかなか決めるのが難しいです。

どうすれば、かっこいいコード進行が流れるように
1曲にまとめられるのでしょうか?

最初に1コーラス分作っちゃいましょう、コツは・・・

前回こちらの記事で1コーラス分の曲の構成を考えてみました。

作曲がうまくいかない? ①オススメの順番 構成を先に考える

テンポが67で

  • イントロ/4小節(2~5小節目)
  • Aメロ/8小節(6~13小節目)
  • Bメロ/4小節(14~17小節目)
  • サビ/8小節 (18~25小節目)

こんな感じにしましたね。

イントロはAメロと同じ、サビと同じなんてパターンが多いので、
とりあえず、Aメロ、Bメロ、サビのコード進行を考えていきたいのですが、
ここで大事な前提をお伝えしたいと思います。

それは・・・、

Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれの雰囲気を変えたいということです。

どういう風にすれば?

その前に最低限の音楽理論やコード理論は必要になります。
出来るだけ簡単に解説しますので、少しだけお付き合い下さいね!

最低限の音楽理論やコード理論とは?

結論から先に言いますと

  1. メジャースケール
  2. ダイアトニックコード

の2つになります。
わざわざ私が説明しなくてもご存知の方も多いかと思いますので
『そんなの知ってるよ』って方は飛ばして、先に進んで下さいね。

作曲に興味のある方は、上記2つを聞いたことくらいはあるかと思います。
本やインターネットにもいくらでも出てくるこの2つですが、
どれも、Key=Cで説明されています。

何故か?

それは、ピアノの鍵盤で言えば黒い鍵盤は使わず、白い鍵盤だけで
楽譜で言えば#や♭は出て来ないから、
説明する方もしやすいし、説明される方もわかりやすいからです。

逆に言うとKey=Cの時は、鍵盤を弾く時は黒い鍵盤を使わず
楽譜で言えば#や♭の音を使わなければ、大きく外れたものには
ならないということです。

Cメジャースケールとは?

簡単に言ってしまうと、誰もが小学校の音楽で習った
『ドレミファソラシド』のことです。

Cメジャースケール(ドレミファソラシド)をCUBASEに入力してみました。

上の図はキーエディターと言って、DTMで一番良く使う入力画面です。
データが入っている箇所の左に鍵盤がありますが、全て白い鍵盤が対応してますよね

ここで注目していただきたいのが、キーエディターの画面で隣同士の音が
違うパターンがあるということです。

ドとレの間には黒い鍵盤1個分、間が空いています。
この場合を『全音』といいます。

ミとファの間には間に何もありませんね。
この場合を『半音』といいます。

この並び方を覚えるために、良く『全全半全全全半』なんていったりしますね。
これは他のKeyの時にも適応できますので、覚えましょう!

ダイアトニックコード:Key=C

今度は音を重ねてコードにしていきましょう。
コードとは基本的には音が3つ以上重なった和音のことで
ダイアトニックコードは3和音、ダイアトニックセブンスコードという4和音のものも
ありますが、この段階ではコードの選択肢を減らすと言う意味でも
まずは、三和音のダイアトニックコードのみ覚えるようにしましょう。

先程のメジャースケールに白い鍵盤を1個飛ばしで2つ重ねてみます。

ドレミファソラシドはCDEFGABCで12345678と覚えちゃいましょう。

でも、ここでCDEFGABCの後ろに何もない物、mがついている物、m♭5がついている物と
3種類ありますね。

これは???

誤解を恐れずにできるだけ簡単に説明すると

・後ろに何もない物=メジャーコード=明るい雰囲気
                 =一番下の音と真ん中の音に黒い鍵盤が2つ
                 (一番下の音から真ん中の音まで黒鍵含めて鍵盤5つ)

・後ろにmがつく物=マイナーコード=暗い雰囲気 
                 =一番下の音と真ん中の音に黒い鍵盤が1つ
                 (一番下の音から真ん中の音まで黒鍵含めて鍵盤4つ)

トミー
トミー

メジャーコードもマイナーコードも一番下から一番上の音までは
鍵盤8つ分だから、違いは一番下と真ん中の音までの鍵盤数(距離)の
違いだけだね!

・後ろにm♭5がつく物は響きが独特で使い方が難しいので、この段階では使わない      

トミー
トミー

m♭5のコードはメジャーコード、マイナーコードとは違って
一番下の音から一番上の音まで鍵盤7つ分しかないね。
だから、少し独特な響きがするね。

この段階ではC、Dm、Em、F、G、Amの6つのコードだけ使って
曲作りを進めていきます。

最初からかっこいいコードを使う前提ではなく、最初は基本的なコードだけを使って
全体の流れを決めて、その後に部分部分かっこいいコードに入れ替える。
この流れの方が1曲の形にするのは簡単です。

コードの役割とは?

最初にAメロ、Bメロ、サビ、それぞれの雰囲気を変えたいとお伝えしましたが、
これをどうやるかというと、Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれの最初(頭)のコードを変える
ことでクリアできます。

例えば、AメロがCで始まり、BメロもCで始まり、サビもCで始まる。
私の好きな曲でもそういう曲もありますが、
メロディーやアレンジに工夫をしないと、変化をつけるのは難しいです。

ざっくりと下記のルールでいきましょう!

  • C(1)=明るく元気な雰囲気にしたい     
  • Am(6m)=哀愁のある少し暗めな雰囲気にしたい
  • F(4)=上の2つの中間位の雰囲気にしたい
  • G(5)=Key=Cの主要なコードCに向かって進みたい。

また、残りの2つのコード、Dm(2m)とEm(3m)に関しては
代理コードという言い方をしますが、
ここでは簡単にDm(2m)はF(4)の代わりに、
Em(3m)はC(1)の代わりに使えるという風に覚えておいて下さい。

そして、上記の特徴を活かしつつ、
Aメロ、Bメロ、サビの頭のコードをC、Am、Fを使い
つながったセクションを出来るだけ同じコードで始めないようにすることで
それぞれのセクションに変化をつけやすいということになります。

それでは実際にやってみます。

ここでは、Aメロは『Am』Bメロは『F』サビは『C』で始まるように
設定してみました。

コードには進みたい方向がある?

コード進行は絶対こうしなきゃいけないというものでもないのですが、
ある程度進みやすい法則的なものを知っておくと決めやすい、探しやすいというものもあります。

  1.  5→1の動き(Key=Cであれば、G→C)
     これは曲が終わった感も出て非常に強烈です。
     (専門用語では『ドミナント・モーション』といいます。
  2.  隣のコードへの動き(Am→G→F)など
  3.  4つ上への動き (①もそうですね、ABC

こういった法則も交えながら仮に作ってみたコード進行がこちらです。

Aメロ=Am→G→F→Gの繰り返し
Bメロ=F→Am→Dm→G
サビ=C→Em→F→G
AメロのAmに戻る。

こんな感じですが、
Aメロは全て隣のコードに動いて、更にBメロ頭のFにも隣への動き。
BメロはAm→Dm→Gの動きが4つ上→4つ上、更にサビの頭のCにも4つ上の動き
サビはEm→F→Gの動きが隣→隣、更にサビの頭のAmにも隣への動き
こんな感じにしてみました。

特にセクションの最後のコードを意識するのも良いですね!
どのコードを使えば、次のセクションの頭のコードに気持ちよくつながるか
いろいろ試してみるのは大事です。

まとめ:コード進行を1コーラス分先に決めちゃいましょう!

  1. 最初に1コーラス分作っちゃいましょう、コツは・・・
  2. 最低限の音楽理論やコード理論とは?
  3. Cメジャースケールとは?
  4. ダイアトニックコード:Key=C
  5. コードの役割とは?
  6. コードには進みたい方向がある?

これで簡単なコード進行が1コーラス分出来上がりました。
ここまで来たら後は肉付けしていくだけです。

こんな単純なコード進行じゃ物足りないよという方もいらっしゃると思います。
今回は6個のコードだけで1コーラス分のコード進行を作りましたが、
これがコードの候補が20個あったらどうでしょう?
選べなくて全然形にならないのではないでしょうか?

1曲を形にするのが難しいのであれば、このやり方が一番簡単なのではと思います。

とはいえ、物足りない感はありますよね・・・。
次回は今回作った物に部分部分おしゃれなコード等を
入れられないか?やっていきたいと思います。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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