Last Updated on 2023年2月6日 by tommy1106
こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。
コード進行って奥が深いですよね?
それだけになかなか決めるのが難しいです。
どうすれば、かっこいいコード進行が流れるように
1曲にまとめられるのでしょうか?
最初に1コーラス分作っちゃいましょう、コツは・・・
前回こちらの記事で1コーラス分の曲の構成を考えてみました。
テンポが67で
- イントロ/4小節(2~5小節目)
- Aメロ/8小節(6~13小節目)
- Bメロ/4小節(14~17小節目)
- サビ/8小節 (18~25小節目)
こんな感じにしましたね。
イントロはAメロと同じ、サビと同じなんてパターンが多いので、
とりあえず、Aメロ、Bメロ、サビのコード進行を考えていきたいのですが、
ここで大事な前提をお伝えしたいと思います。
それは・・・、
Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれの雰囲気を変えたいということです。
どういう風にすれば?
その前に最低限の音楽理論やコード理論は必要になります。
出来るだけ簡単に解説しますので、少しだけお付き合い下さいね!
最低限の音楽理論やコード理論とは?
結論から先に言いますと
- メジャースケール
- ダイアトニックコード
の2つになります。
わざわざ私が説明しなくてもご存知の方も多いかと思いますので
『そんなの知ってるよ』って方は飛ばして、先に進んで下さいね。
作曲に興味のある方は、上記2つを聞いたことくらいはあるかと思います。
本やインターネットにもいくらでも出てくるこの2つですが、
どれも、Key=Cで説明されています。
何故か?
それは、ピアノの鍵盤で言えば黒い鍵盤は使わず、白い鍵盤だけで
楽譜で言えば#や♭は出て来ないから、
説明する方もしやすいし、説明される方もわかりやすいからです。
逆に言うとKey=Cの時は、鍵盤を弾く時は黒い鍵盤を使わず
楽譜で言えば#や♭の音を使わなければ、大きく外れたものには
ならないということです。
Cメジャースケールとは?
簡単に言ってしまうと、誰もが小学校の音楽で習った
『ドレミファソラシド』のことです。
Cメジャースケール(ドレミファソラシド)をCUBASEに入力してみました。
上の図はキーエディターと言って、DTMで一番良く使う入力画面です。
データが入っている箇所の左に鍵盤がありますが、全て白い鍵盤が対応してますよね
ここで注目していただきたいのが、キーエディターの画面で隣同士の音が
違うパターンがあるということです。
ドとレの間には黒い鍵盤1個分、間が空いています。
この場合を『全音』といいます。
ミとファの間には間に何もありませんね。
この場合を『半音』といいます。
この並び方を覚えるために、良く『全全半全全全半』なんていったりしますね。
これは他のKeyの時にも適応できますので、覚えましょう!
ダイアトニックコード:Key=C
今度は音を重ねてコードにしていきましょう。
コードとは基本的には音が3つ以上重なった和音のことで
ダイアトニックコードは3和音、ダイアトニックセブンスコードという4和音のものも
ありますが、この段階ではコードの選択肢を減らすと言う意味でも
まずは、三和音のダイアトニックコードのみ覚えるようにしましょう。
先程のメジャースケールに白い鍵盤を1個飛ばしで2つ重ねてみます。
ドレミファソラシドはCDEFGABCで12345678と覚えちゃいましょう。
でも、ここでCDEFGABCの後ろに何もない物、mがついている物、m♭5がついている物と
3種類ありますね。
これは???
誤解を恐れずにできるだけ簡単に説明すると
・後ろに何もない物=メジャーコード=明るい雰囲気
=一番下の音と真ん中の音に黒い鍵盤が2つ
(一番下の音から真ん中の音まで黒鍵含めて鍵盤5つ)
・後ろにmがつく物=マイナーコード=暗い雰囲気
=一番下の音と真ん中の音に黒い鍵盤が1つ
(一番下の音から真ん中の音まで黒鍵含めて鍵盤4つ)
メジャーコードもマイナーコードも一番下から一番上の音までは
鍵盤8つ分だから、違いは一番下と真ん中の音までの鍵盤数(距離)の
違いだけだね!
・後ろにm♭5がつく物は響きが独特で使い方が難しいので、この段階では使わない
m♭5のコードはメジャーコード、マイナーコードとは違って
一番下の音から一番上の音まで鍵盤7つ分しかないね。
だから、少し独特な響きがするね。
この段階ではC、Dm、Em、F、G、Amの6つのコードだけ使って
曲作りを進めていきます。
最初からかっこいいコードを使う前提ではなく、最初は基本的なコードだけを使って
全体の流れを決めて、その後に部分部分かっこいいコードに入れ替える。
この流れの方が1曲の形にするのは簡単です。
コードの役割とは?
最初にAメロ、Bメロ、サビ、それぞれの雰囲気を変えたいとお伝えしましたが、
これをどうやるかというと、Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれの最初(頭)のコードを変える
ことでクリアできます。
例えば、AメロがCで始まり、BメロもCで始まり、サビもCで始まる。
私の好きな曲でもそういう曲もありますが、
メロディーやアレンジに工夫をしないと、変化をつけるのは難しいです。
ざっくりと下記のルールでいきましょう!
- C(1)=明るく元気な雰囲気にしたい
- Am(6m)=哀愁のある少し暗めな雰囲気にしたい
- F(4)=上の2つの中間位の雰囲気にしたい
- G(5)=Key=Cの主要なコードCに向かって進みたい。
また、残りの2つのコード、Dm(2m)とEm(3m)に関しては
代理コードという言い方をしますが、
ここでは簡単にDm(2m)はF(4)の代わりに、
Em(3m)はC(1)の代わりに使えるという風に覚えておいて下さい。
そして、上記の特徴を活かしつつ、
Aメロ、Bメロ、サビの頭のコードをC、Am、Fを使い
つながったセクションを出来るだけ同じコードで始めないようにすることで
それぞれのセクションに変化をつけやすいということになります。
それでは実際にやってみます。
ここでは、Aメロは『Am』Bメロは『F』サビは『C』で始まるように
設定してみました。
コードには進みたい方向がある?
コード進行は絶対こうしなきゃいけないというものでもないのですが、
ある程度進みやすい法則的なものを知っておくと決めやすい、探しやすいというものもあります。
- 5→1の動き(Key=Cであれば、G→C)
これは曲が終わった感も出て非常に強烈です。
(専門用語では『ドミナント・モーション』といいます。 - 隣のコードへの動き(Am→G→F)など
- 4つ上への動き (①もそうですね、GABC)
こういった法則も交えながら仮に作ってみたコード進行がこちらです。
Aメロ=Am→G→F→Gの繰り返し
Bメロ=F→Am→Dm→G
サビ=C→Em→F→G
AメロのAmに戻る。
こんな感じですが、
Aメロは全て隣のコードに動いて、更にBメロ頭のFにも隣への動き。
BメロはAm→Dm→Gの動きが4つ上→4つ上、更にサビの頭のCにも4つ上の動き
サビはEm→F→Gの動きが隣→隣、更にサビの頭のAmにも隣への動き
こんな感じにしてみました。
特にセクションの最後のコードを意識するのも良いですね!
どのコードを使えば、次のセクションの頭のコードに気持ちよくつながるか
いろいろ試してみるのは大事です。
まとめ:コード進行を1コーラス分先に決めちゃいましょう!
これで簡単なコード進行が1コーラス分出来上がりました。
ここまで来たら後は肉付けしていくだけです。
こんな単純なコード進行じゃ物足りないよという方もいらっしゃると思います。
今回は6個のコードだけで1コーラス分のコード進行を作りましたが、
これがコードの候補が20個あったらどうでしょう?
選べなくて全然形にならないのではないでしょうか?
1曲を形にするのが難しいのであれば、このやり方が一番簡単なのではと思います。
とはいえ、物足りない感はありますよね・・・。
次回は今回作った物に部分部分おしゃれなコード等を
入れられないか?やっていきたいと思います。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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