作曲がうまくいかない? ⑧ピアノパートをアレンジしてみよう!

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UnsplashJordan Whitfieldが撮影した写真

Last Updated on 2023年2月13日 by tommy1106

こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

ここまでで基本となる楽器の打ち込みはほぼ終わりました。

ピアノに関しては先にコード進行を考えた際に
ガイドとなる伴奏を入れてみましたが、
これでは、最初から最後まで同じになってしまうので、
変化をつけていきましょう!

ピアノの打ち込みの基本形は右手にコード、左手にルートノート

こちらは今打ち込みがされている形となりますが、このような形になります。

各拍のオモテ拍に右手でコード、ウラ拍に左手でルートノートですね。

これを同時に弾くのが、ピアノでコードを弾く際の一番基本形になります。

音に厚みを出したい場合は、左手の音を足してみる

これでは物足りないなぁ~という場合には左手の音を足してみましょう。

候補の音としては

  1. オクターブ上のルートノート
  2. コードの5度の音
  3. もう一つコードを入れてしまう

②の左手は、ギターのパワーコードと同じですね!
これで音の厚みもついて、少し物足りなさは解消出来たのではないでしょうか?

左手の入力に関しては、音の厚み(重み)が欲しければ
より低い音域(A2よりもA1)を使うと良いと思います。

今回はAメロは②のパターンで進めていきたいと思います。
CUBASEのコードトラックに追従の機能を使っていきたいわけですが、
これが意図とは違う変更になる時も多々あるので、
自分は編集用にもう一つ別のトラックを立ち上げて気に入った形になってから
本来のトラックにペーストしたりなんてこともやっています。

最初にこんな感じに6小節目1拍目オモテ拍に右手のコード、
6小節目1拍目ウラ拍に左手のルートノート+5度の音を入力

それから、Aメロの8小節分を丸々コピーして、コードトラック機能を使ってみました。

インスペクターのコードトラックに追従は『コード+スケール』を
ダイアログは図の通りに変更しました。

ん~、何故か『Gsus2』のコードの部分がうまく追従出来ていないですね。

『Gsus2』のコードの特徴的な音『A』の音が抜け落ちてます。

こんな感じで万能ではないのですが、ここは手動で追加しておきましょう。

出来たら、『本来のピアノトラック』の方にペーストしておきます。

ピアノにもギターと同様にアルペジオ奏法(分散和音)がある

こちらの記事で、ギターのアルペジオ奏法をお伝えしましたが、
ピアノでも同様にアルペジオ奏法があります。

あくまでも一例ですが

左手はルートと5度の音を順番に弾いて、そのまま1小節鳴らしっぱなしのイメージ。
右手は基本形を下から順番にコードトーンを弾いていくイメージですね。

これもBメロの4小節分、コピーしてしまいましょう。

こちらもAメロと同様に、コードトラックの追従機能を使うと

いい感じに追従出来てます。

こちらも、『本来のピアノトラック』の方にペーストしておきます。

リズムを変更してみる

次はリズムを変更してみましょう。

これもあくまでも一例ですが、良くあるパターンですね。

右手で1拍、左手で半拍、右手で1拍、左手で半拍、右手で1拍
これで1小節分の出来上がりですね。

先程、『sus2』コードの追従がおかしかったので、一旦『メジャー』コードに変更してから
3小節分コピーしてから、コードの追従をやってみました。

やはり、『sus2』コードの特徴である『D』の音が抜け落ちてますね。

また、ピアノアレンジの基本として、コードのトップノート(一番高い音)は
できる限り近くの音にした方がバラつきのない演奏になりますので、
今回は『D3』の追加と『C3』を『C4』に変更しました。

聞いてみると、いい感じになりました。

前半2小節(18,19)と後半2小節(22,23)は同じコード進行なので
コピーしておき、21小節目のGsus4→Gの進行の部分は
単純に2拍ずつ、コードを入れてみました。

他の楽器とのバランスも考える

24小節目、25小節目はギターでアルペジオ奏法を使いました。

別々の楽器で同じ音を演奏する『ユニゾン』という手法もあるのですが、
それを狙う時以外は別々の楽器はなるべく違う動きをしたほうが効果的です。

ということで、こちらも単純なコード弾きにしておきましょう。
(半拍ずつ刻んでみました)

こちらも、『本来のピアノトラック』の方にペーストしておき、
出来上がったものがこちらです。

まとめ:作曲がうまくいかない? ⑧ピアノパートをアレンジしてみよう!

  1. ピアノの打ち込みの基本形は右手にコード、左手にルートノート
  2. 音に厚みを出したい場合は、左手の音を足してみる
  3. ピアノにもギターと同様にアルペジオ奏法(分散和音)がある
  4. リズムを変更してみる
  5. 他の楽器とのバランスも考える

いかがでしたでしょうか?
簡単ではありますが、ここで一旦伴奏の作成は完了として
次回はこちらにメロディーを加えていきたいと思います。

今回CUBASEのコードトラックに追従の機能を使いましたが、
なかなか全てが思い通りに追従してくれるわけではないので、
使えるところはうまく使うような臨機応変さが必要に感じました。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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