作曲がうまくいかない? ⑦ギターパートを打ちこんでみよう!

BEGINNER
UnsplashOleg Ivanovが撮影した写真

こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

今回はギターのパートの打ち込みを進めていきます。

ロック、特にハードロック系のサウンドにはかかせないハードなギター・・・。
しかし、DTMでは一番それっぽくするのが難しいパートかもしれません。

こちらの記事では、なるべく簡単な作業でリアルなギターサウンドに
近づけていきたい、そんな方の参考になるような内容を
お伝えしていきたいと思います。

そもそも間違っている?ギター音色の選択???

ギター(特にエレキギター)の知識をお持ちの方はご存知かと思いますが、
エレキギターを楽器屋さんで買ってきて、家でいきなり弾いても
『ギュワ~ン』とあのハードなサウンドは出ないですよね?

エレキギターをアンプと言われるものに接続して、初めてエレキギターの
サウンドになります。

アンプだけでも『ギュワ~ン』は出せますが、さらにエフェクターなるものを
ギターとアンプの間に接続して、足で踏んでスイッチオン、もう一度踏んでスイッチオフ。
これで、さらなる『ギュワ~ン』を発生させたりします。

余談ですが、学生時代は日払いのアルバイトをしてバイト帰りに
楽器屋さんにエフェクターを買いに行ったりしましたね。

そして、この『ギュワ~ン』を発生させるキーワードが

『DISTORTION』
『OVERDRIVE』

なんて、お聞きになったことはないでしょうか?

CUBASEに内蔵されている『HALION SONIC SE』という音源にも
もちろん、ギターの音色はたくさん入っているのですが、

こちらでカテゴリーを『Guitar』、サブカテゴリーで『E.Guitar』を選んでるのですが
ハードなサウンドが欲しいときはピンクで囲ったような『Distortion』なんて
言葉がついた音色を選んでしまいがちです。

私は最初はずっとこういう形でやってました。
でも、音がショボすぎて全くやる気がしなくなりますね・・・。

そもそも、最初にお伝えした本来のエレキギターに反したことをしてるんですね。

そこで、ここでは一番ノーマルっぽい『Clean Strat Guitar』という音色を選びました。

ギターの音域

こちらの記事では、ベースの音域についてお伝えしましたが、
ギターにもやはり適正な音域があります。

ギターには6本の弦が張ってあり、一番上の一番太い弦が、一番低い音を奏で
何も押さえずに弾いた場合(開放弦を弾く)に発せられる音が
ピアノロール上の『E1』の音になります。

最近のロック系ではよりヘヴィー感を出すために
チューニング(弦を特定の音に合わせる)を下げて、
最低音を『E♭1』や『D1』にするケースも多いですが、
基本的にギターの最低音は『E1』の音になります。

ハードなギターサウンドの代名詞、『パワーコード』

パワーコード・・・。

いかにも、迫力がありそうですね!

難しそうなイメージですが、打ち込み自体は非常に簡単です。

上の図をみていただきたいのですが、

①はコードの基本形ですね、ここでは『C』のコードで進めます。
②はパワーコードの基本形です。①との違いは3度の『E』の音が省略されています。
③はパワーコードの発展形です。②に厚みを足したい時にオクターブ上の1度
(この場合は『C』)を足します。

簡単ですよね???

今回はサビからギターを登場させたいので、18小節目に③を1小節分入力してみましょう。

出来たら、これを4小節分コピーしてから
各コードの音に合うようにしてみて下さい。

『ギュワ~ン』の救世主、『アンプシミュレータ-』

こちらで打ち込みは完了したわけですが、現状クリーンなギターサウンドが鳴っているだけで
ハードな感じはしないですよね???

ここで使いたいのが『アンプシミュレータ-』なるエフェクターです。

エフェクターを使いたいトラックを選択して、
左側のインスペクターの『オーディオInserts』の赤い部分をクリック

こんなダイアログが出てきますので、
『Distortion』→『AmpSimurator』を選択

赤く囲まれた辺りをクリックするとプリセット音色がたくさん出てきます。

今回は『New Metal Harder』というものを選んで聞いてみました。

おお~、ロックっぽくなってきましたね!
それでは、この4小節をそのまま次の4小節にコピペしちゃいましょう。

キースイッチを使ってみる

このままでも良いといえば、良いのですが・・・、かなり単純ですよね。

ここでキースイッチという機能を使ってみましょう。

キースイッチとは簡単に言うと、スイッチを押すことで演奏方法を変える機能です。

ギターでは、『ジャ~ン』という感じだけではなく、『ズンズンズンズン』みたいな
ミュート音も良くきかれます。
『ジャ~ン』と『ズンズンズンズン』を組み合わせて、
いわゆる『ギターリフ』というものが出来上がったりします。

それでは、やっていきましょう!

まずは、そのスイッチがどこにあるぞや?ということですが、
一番わかりやすいのが、

キーエディターの画面の左側のインスペクター画面で
『エクスプレッションマップ』のピンクの辺りをクリックして
出てきたダイアログで『キースイッチを読み込み』を選択するとすると、
こんな画面が出てきます。

この音色に関しては、上の5種類の奏法が使えるということですね。

また、左下の赤枠をクリックして、『アーティキュレーション/ダイナミクス』を選択すると

こんな感じで自動的に設定されます。

ここからが少し面倒なのですが・・・、
奏法は音(データ)に対応するので、音(データ)を分割する必要がありますので、
1小節分は8分音符X8にしてみましょう。

今回はサビの前半4小節はそのまま『ジャ~ン』と
後半4小節の最初の2小節に刻みを入れてみます。

22小節目はこんな感じにしてみました。

下のキースイッチ入力画面に鉛筆ツールでクリックするだけですね。

次の23小節目も同じ処理をしておきましょう。
キースイッチの入力は選択してペーストもできます。

アルペジオ奏法(分散和音)

アルペジオ奏法とは、コードの構成音を一緒に鳴らすのではなく
分散させて弾く奏法です。

ギターでいえば、通常はコードを左手で押さえて右手で複数の弦を同時に鳴らしますが、
アルペジオ奏法はそれを1本の弦ずつ弾いていると想像してもらうと
わかりやすいと思います。

ここでは、『Fm』や『E7/G#』などの変わったコードも出てきますので、
その特徴となる『Fm』の『A♭(G#)』や『E7/G#』の『G#』を
盛り込みつつ、こんな感じにしてみました。
また、キースイッチでミュートしながら、アルペジオ奏法というイメージに
してみました。

出来上がった音源がこちらになります。

ハードなギターも加わり、段々とロックっぽい感じになってきました。

まとめ:作曲がうまくいかない? ⑦ギターパートを打ちこんでみよう!

  1. そもそも間違っている?ギター音色の選択???
  2. ギターの音域
  3. ハードなギターサウンドの代名詞、『パワーコード』
  4. 『ギュワ~ン』の救世主、『アンプシミュレータ-』
  5. キースイッチを使ってみる
  6. アルペジオ奏法(分散和音)

いかがでしたでしょうか?

DTMでのギターの打ち込みは本当に奥が深く、まだまだいろいろな手法が
ありますが、ほんの基礎的な部分をまとめてみました。

何か参考になることがあれば、嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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