コード進行を勉強したいので、SCALER 2を導入して使い方を学んでみた!

DTM

Last Updated on 2024年11月20日 by tommy1106

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こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

今更ながら、巷でにぎやかなPlugin Boutigue社の『Scaler 2』を
セールということで導入してみました。

たまたま見た広告でセール最終日だったので、つられて駆け込みで
購入したのですが、少し想像していたものと違っていました。

今流行りのコード進行を無限に生成してくれる的なものを
想像していたのですが、そういうものではないようです。

『失敗したかなぁ?』と最初は思ったのですが、使っていくうちに
段々と『やっぱり、買ってよかったかも』と思えるようになってきました。

こちらでは、面倒くさがりの私がSCALER 2を今後どのように
活かしていこうか、検証していきたいと思います。

まずは基本的なセッティングから

何はともあれ、まずはMIDIキーボードを鳴らしてみました。

普通にド・ミ・ソと鍵盤を押さえると、押さえた音と、コードが表示されますね。

また、ピンクで囲まれた箇所を切り替えることによって、
ピアノの鍵盤と、ギターのフレットボードと好きな方を表示させることができて、
水色で囲まれた箇所ではSCALER 2の内蔵音色を好みのものに変更することが
出来ますね。

あとは最初に気になったのが、コードチェンジのタイミングがデフォルトでは
2拍ごとだったんですね(1小節にコードが2つ)
人それぞれ好みはあるかと思いますが、自分はとりあえずは1小節にコードが1つが
良かったので、変更しました。

設定ボタンをクリックして、

CHORD DURATIONを『4 BEATS』に変更して、
『SET AS DEFAULT』をクリックすると
次回からは1小節にコードが1つがデフォルトになります。

基本的な使い方

DETECT-メロディーが先に出来た方に

『DETECT』の部分では、例えばメロディーが出来ているけど、
スケールやキーがわからないといった場合に役立ちます。
録音ボタンを押して、MIDIキーボードを演奏すると、、、
(もしくは、トラックに打ち込んでもOKです!)

こんな感じで『F#』の音以外を白い鍵盤だけで弾いてみたら
きちんと想定通り、Gメジャースケールを提案してくれてます。

ここからGメジャースケールに基づいたダイアトニックコードを中心に
コード進行を考えていけば、出来たメロディーを活かした
楽曲が作成できそうですね!

SCALES-スケールに詳しい方や勉強したい方に

『SCALES』を選択すると、スケールに沿ったダイアトニック・コード(?)を
提案してくれてます。(今回はCドリアン・スケールにしてみました)
自分はそういう発想はなかったですし、これからもあまり使わなそうですが、
変わったスケールを使って、曲作りをしたいなんて方には便利かもしれませんね。

SONGS-お手軽にかっこいいコード進行をお探しの方に

『SONGS』ではこのようにジャンルごとに膨大なコード進行の
プリセットが入っていました。

とりあえず『Common Progressions』を触ってみましたが、
1番右の部分が自分は気に入りました。

基本同じコード進行が、少しずつ複雑になっていくイメージです。

個人的にはあまり複雑なコードより、シンプルでストレートな
トライアド(三和音)の方が好きだったりしますが、
時にはオシャレなコードを追加したくなりますので、
こういう感じで段階的に複雑になっていくコード進行を提示してくれるのは
ボイシングやリハーモナイズの勉強にもなりそうです。

『TRIADS』

トライアドなのに、2番めのコードがセブンスコードになっているのは
良くわかりませんが(笑)
全て選択して、DAW側にドラッグ&ドロップすればMIDIデータが出来上がります。
右手だけでコードを弾いた感じですね。
もちろん、SCALER側の再生ボタンから試聴することも出来ます。

『SIMPLE』

こちらはコードネームは変わっていませんが、MIDIデータを確認すると
ルートノートが加わり、ボイシングもトップノートを
きちんと合わせてくれているので、いい感じですね。
一番基本的な形といったところでしょうか?

『COLOURED 1』

メジャーセブンスコードや、アドイレブンスコードが加わり
複雑でオシャレな響きになってますね。

『COLOURED 2』

基本的にはシンプルに、最後のアドナインスコードがいいですねぇ。

こんな感じで同じコード進行のボイシングの違うものや
テンションコードを加えた違いをボタン1つで切り替えられると
自分のイメージしているものを見つけやすいのではと思います。

ARTISTS-より複雑なコード進行をお探しの方に

こちらもこんな感じで膨大なプリセットが入っています。
よりオシャレなコードが多かった印象です。

覚えておきたい機能

ノンダイアトニック・コードが一発でわかる

今回呼び出したプリセットのスケールはFドリアン・スケールになってますが、
スケールに詳しくないと、かえってわかりづらいですよね。

スケールの設定をFマイナー・スケールに変更したところ
2番めの『Ebmaj13/G』というコードがグレーになりました。

これは『Ebmaj13/G』はFマイナー・スケールの音だけで構成された
コードではないですよ~と教えてくれているんですね。

しかも、鍵盤の方でも『D』の音がグレーになっており、
この音がFマイナー・スケール外の音ですよ~と教えてくれているんですね。

これはなかなかすごい機能ですね!

逆にこの部分にメロディーを付けるときは、Fマイナー・スケールの『Db』の音は
基本アウトで、Fドリアン・スケールの『D』を使いなさいってことですね。

簡単にキーを変更できる

他のキーの雰囲気を確認したい、わかりやすいCメジャーキーやAマイナーキーにしたい
なんてことありますよね。

これも簡単です。

ピンクで囲まれた部分の数字を上下して変更します。

+1で1半音上がり、-1で1半音下がります。

今回は5半音下げて、キーをCマイナーに変更しました。

コードを提案してくれる

SCALER 2では大きく3つの画面で出来ることが分かれています。

Aではプリセットの読み込み
Bではコードを変更するネタの確認
Cでは実際にコードの編集が出来ます。

『VARIATIONS』から選択すると、

例えば最初の『Fmin9』のコードのルートは変えたくないけど、
他のコードの選択肢はないかなぁなんて時に

『Fmin』を基準としたコードがたくさん提案されて、気に入ったものを
ドラッグ&ドロップすれば、コードが入れ替わります。

一からコード進行を考えることが出来る

SCALER 2をある程度使ってみて、唯一の不満が
プリセットにサブドミナント始まりのものが全然なかったんですね。

例えば、定番の4536進行のアレンジ版みたいなのが欲しかったです。

でも、コードのサジェスト機能で代用出来そうです。
一番お手軽そうなやり方は、

例えば『SCALES』をCメジャー・スケールに設定して
『VALIATIONS』をサブドミナントの『F』に設定して、好みのコードを探します。

ここでは先頭のコードを『Fmaj add9』にしてみました。

『SUGGEST』→『TONAL or PER SCALE』→『PATTERN』と進みます。

このようなダイアログが表示されますので、『FILL』で進むと

こんなコード進行を提案してくれました。
『TONAL』の場合はスケール外のコードも取り入れた進行が提案されます。

結構めちゃくちゃなコード進行も多かったので、使えるところは使って
個別に変更していくといいと思います。
(たまにこんなコード使うのアリ?ってかっこいい進行に出会います)

『PER SCALE』の場合は基本的にはスケール内のコードで進行が提案されます。
理論的には破綻はしていない進行ですが、気に入らない箇所は個別に
変更していく形ですね。

これはありがたい機能ですね!

2024年12月1日まで、約半額の5,000円弱で購入出来るようです!

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PERFORMANCE – カンタンな伴奏も作れました!

SCALER 2にはパフォーマンスモードが搭載されております。

こちらは簡単に説明すると、SCALER 2で設定したコード進行に
伴奏を付けてくれる機能です。

このモードで生成されたフレーズが使い物になるかどうかは
使う方の感覚によるところもあるかとは思いますが、
コード進行は出来たけど、伴奏をどうしたらいいのかわからないなんて方には
非常に重宝するのではないでしょうか?

伴奏パターンは膨大に収録されておりましたが、
いくつか良かったものをピックしたいと思います。

ARPEGGIO

コード進行はプリセットから、『POP BALLAD 1』を選択して
試聴してみましたが、もう少し高い音域にしたかったので、
『VOICE GROUPING』で2オクターブ高くしてみました。

SCALER 2に内蔵している音色でも試聴は出来るのですが、
正直あまり良い音とは言えないと思いますので、
ご自分のお好みの音源にMIDI DATAをドラッグするのがよろしいのかなぁと
思います。

今回はNATIVE INSTRUMENTS社のMASSIVEという音源を使ってみました。

イントロ等で十分使えるのでは?と感じましたが、いかがでしょうか?

PASSAGES

こちらではNATIVE INSTRUMENTS社のFM8という音源を使ってみました。

こちらもイントロやAメロで歌のバックにとか良さそうです。

RHYTHMS

こちらもNATIVE INSTRUMENTS社のMASSIVEという音源を使ってみました。

こちらはいろんな箇所でバッキングに使えそうです。

SEQUENCES

こちらでもNATIVE INSTRUMENTS社のFM8という音源を使ってみました。

使い所は限られるかもしれませんが、こんなフレーズがさりげなく鳴っていると
かっこいいなぁと思うのですが、いかがでしょうか?

今回ご紹介したのはあくまでもほんの一部であり、膨大な伴奏パターンが
収録されています。

また、今回ご紹介したような大量のプリセット音色が収録された
シンセサイザーを併用すれば、音楽理論が分からなくても
感覚的にフレーズのアイデアは無限に溢れてくるのではないでしょうか?

SCALER 2の価格

SCALER 2は通常価格は約10,000円ですが、
私の感覚ではセールしていないときはないのでは?(笑)
と感じるほど、しょっちゅうセールされています。

ご興味がある方は、こちらからこのプラグインを発売されている
『Plugin Boutique』さんのサイトをチェックしてみて下さい。
セール時にご購入されるのがオススメです。

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また、『Plugin Boutique』さんでプラグインを購入される際は
いろいろとお得なサービスがありますので、
よろしければこちらの記事もご参考にされて下さい。

SCALER 2、すごく良さそう~って感じていただいた方も
似たような機能を持つ、よりお好みのプラグインが見つかるかもしれません。

ChatGPTを使って調べてみませんか?

まとめ:コード進行を勉強したいので、SCALER 2を導入して使い方を学んでみた!

Scaler 2は、あなたの音楽制作を一変させる強力なツールです。

ノンダイアトニック・コードの瞬時な識別が出来たり、試すことも簡単!
また、簡単なキー変更や、豊富なプリセットからインスピレーションを
刺激するコード進行の提案など、豊富な機能が揃っています。

特に、音楽理論に自信がなくても、思い通りのコード進行を簡単に形にできるのが
Scaler 2の最大の魅力です。

自分でゼロから考えたコード進行を試したり、
既存の曲をさらに魅力的にアレンジしたりすることが、これまで以上にスムーズに。
創作の可能性を無限に広げてくれるScaler 2は、まさに音楽制作の必須アイテムです。

あなたの制作時間を大幅に短縮し、より自由でワンランク上の楽曲を作り上げたいなら、
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