作曲の知識がゼロの方がまずは学ぶべき4つのこと

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Last Updated on 2024年11月22日 by tommy1106

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こんにちは、DTMをのらりくらり30年続けているトミーです。

作曲って難しい。
最初は誰もがそう思います。
私は今でもそう思います。

もちろん作曲は奥が深く、学ぶべきことも山ほどあります。
挫折してしまう原因の一つがやらなければいけないことに圧倒されて
やる気がなくなってしまうってこともあるのではないでしょうか?

スポーツ選手がコツコツと練習を積み上げ、筋肉をつけていくように
作曲も出来ることを少しずつ増やしていく。

結局はこれが一番の近道です。

今回は作曲の知識が現段階でゼロの方に勉強が嫌いでも(笑)
最低限、最初にこれだけは学ぶべき4つのことをまとめてみました。

①キー ②メジャースケール

まずは、何も考えずにこちらの音声を聞いてみてください。

『ただのドレミファソラシドじゃないか』って思っていただけたら、OKです。
大体の方が小学校の音楽の時間に聴いたことがありますよね?

では、こちらはいかがでしょうか?

『あれ?これもドレミファソラシドだけど、さっきと何か違う』
って思っていただけたら、OKです。

これは両方とも高さの違うドレミファソラシドなんです。

最初のドレミファソラシドは画面で見るとこんな感じです。

こちらはCUBASEというDAWソフト(音楽制作ソフト)の入力画面で
左側がピアノと同様の鍵盤になっています。

ちなみに入力されているデータのC3、D3等は音の種類と高さを示しています。
下記の表をご参照ください。

CDEFGABC
ファ
数字で高さを表す

この画面で注目していただきたい箇所が2点です。

  1. 赤の矢印の通り、データが入力されている箇所は全てピアノの白い鍵盤に
    対応している。
  2. 隣の音に緑の◯印があるものとないものがある。

ということは最初の音はピアノの白い鍵盤だけを使った『ドレミファソラシド』です。
そして、隣の音までの間隔が図の通り、
『空いてる→空いてる→隣→空いてる→空いてる→空いてる→隣』の並びの物を
メジャースケールと呼び、こちらはCの音からスタートしているので、
Cメジャースケールと呼びます。

そして、ここではCメジャースケールを使った楽曲をCメジャーキー
簡単に覚えておいて下さい。

次に2番目の音の入力画面がこちらです。

2箇所に黒い鍵盤が出てきていますが、説明は省きます。
この段階で説明すると、混乱を招いてしまうと考えるからです。

注目していただきたいのは隣の音までの間隔が図の通り、
『空いてる→空いてる→隣→空いてる→空いてる→空いてる→隣』と
先程のCメジャースケールと同じ間隔になっているということです。

カラオケで少し曲の高さが低くて、ボタンを押して高さを変更したりって
ご経験ありませんか?

これは先程のCメジャースケールの『ドレミファソラシド』を
ボタンを2回押した形になり、『ドレミファソラシド』がDの音から
始まっているので、Dメジャースケールと呼びます。

ピアノを使うにしても、楽譜を使うにしても#(シャープ)や♭(フラット)
(黒い鍵盤)を使わないCメジャースケールを使うのが
一番わかりやすいので、以後もCメジャースケールで進めていきます。

③メジャー・ダイアトニック・コード

聞き慣れない言葉が出てきた~と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
ここが音楽理論で非常に大事な部分です。

コードとは一般的に3つ以上の音を重ねた和音ということになりますが、
何でもかんでも好きなように重ねても良いというわけではありません。

こちらがメジャー・ダイアトニック・コードになりますが、
重ね方のルールは簡単です。

Cメジャースケールに『ドレミファソラシド』を一つ飛ばしで重ねていきます。

ドがスタートならレを飛ばして、『ミ』、その上の『ファ』を飛ばして、『ソ』
『ド、ミ、ソ』の3つで一つの和音です。

レがスタートならミを飛ばして、『ファ』、その上の『ソ』を飛ばして、『ラ』
『レ、ファ、ラ』の3つで一つの和音です。

ここでなんでわかりやすく隣の音にしないの?って思いますよね?
隣の音同士は近すぎて音が濁ってしまうのです。

さて、ここで一つ問題が出てきます。

結論から申し上げますとCメジャー・ダイアトニック・コードは
『C、Dm、Em、F、G、Am、Bmb5』という構成になりますが、
なぜ、小文字のmがつくものとつかないものがって思いますよね?

先程のメジャースケールのときと同様、音と音の間隔がすごく大事で
図の通り、mがつかないものは最初の音と2番目の音が鍵盤3つ分
mがつくものは最初の音と2番目の音が鍵盤2つ分の間隔になり
このことがmがつかないもの(メジャー・コード)は明るい響き、
mがつくもの(マイナー・コード)は暗い響きをもたらします。

そして、Bmb5というのもありますが、
これは隣のAmと見比べていただきたいのですが、
2番目と3番目の音の間隔が鍵盤3つ分と2つ分で違っています。
個人的には良く使うコードではあるのですが、
最初は独特の響きで使いづらいので、この段階では使わないことにします。

④コードの役割

先程、最初に使っていくコードとして『C、Dm、Em、F、G、Am』が登場しました。

この6つのコードにはそれぞれ役割があります。

専門用語では『トニック』『サブドミナント』『ドミナント』といった
言い方をします。
こちらを簡単に説明します。

トニック最初のコードや最後のコードに適しているC
ドミナント主にトニックに進んで、終わった感を演出するG
サブドミナント最初のコードとしても使えるし、
トニックに進んで軽い終わった感も演出でき、
ドミナントにも進める万能型
F

あえて、ざっくりと分類しましたが、mのつかないメジャー・コードは
こんな感じに分類できます。

じゃあ、mのついたマイナーコードはどうするのってことですが、
以下をご覧下さい。

こちらの図のように3つの音のうち、2つが共通しているものがあります。
こういった場合は代理として使えることになります。

トニック最初のコードや最後のコードに適しているCAm(ドとミが共通)
Em(ミとソが共通)
ドミナント主にトニックに進んで、終わった感を演出するGEm(ソとシが共通)
サブドミナント最初のコードとしても使えるし、
トニックに進んで軽い終わった感も演出でき、
ドミナントにも進める万能型
FDm(ファとラが共通)

こんな形で全てのコードをグループ分け出来ました。

例えば、こんなコード進行があったとします。

『C→C→F→G→C』

これを代理コードを使って、『C→Am→Dm→G→C』なんて変更が出来たりします。

だいぶ雰囲気が変わりますよね?
こんな感じでお好きな曲のコードを入れ替えてみたり、
ネット上のコード進行を研究してみると新たな発見がありますよ。

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基本的な音楽理論が分かったら、今流行りのAIを使った音楽制作も
楽しんでみませんか?

おまけ編:メロディー付け

おまけ編で簡単なメロディー付けをご紹介します。

もし、頭にメロディーが浮かぶようでしたら、それを使うのがいいでしょうし、
浮かばなければ、先程のコード進行『C→Am→Dm→G→C』の
各小節の頭に3つの音の内のどれかを打ち込んでみます。
こんな感じですね?

これを聞きながら、メロディーが浮かぶようなら間を埋めていき
浮かばなければ、適当に白い鍵盤のみを使って入力してみます。
(Cメジャースケールなので、白い鍵盤のみを使います。)

本当に適当で申し訳ありませんが(汗)
一応形にはなってますね。
音の長さを変えたりするのもポイントです。
いろいろ試してみてください。

まとめ:作曲の知識がゼロの方がまずは学ぶべき4つのこと

いかがでしたでしょうか?

世にたくさん出ている音楽理論書と比べて、端折っている部分も多いと思いますが、
自分は難しいことを一緒に覚えるのに苦労した経験が多いのと
最初は実際に手を動かす作曲作業に必要最低限のことだけ知っていれば
いいんじゃないかなぁと思います。

実際の曲作りに辿り着く前に嫌気がさしてしまったら元も子もないですから。

今回の記事がどなたかのお役に立てれば、嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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