エモい、切ないコード進行をChatGPTが作れるのか?試してみた!

CHORD

Last Updated on 2024年11月20日 by tommy1106

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「エモいコード進行ってどうやって作るの?」

少し作曲を勉強していくと抱える悩みかもしれません。
ピアノやギターで何度も弾いてみたけど、どこか物足りない…。
自分だけの感動的な曲を作りたいのに、音楽理論が難しそうで手が止まっていませんか?

この記事では、特に、感情を揺さぶる「エモいコード進行」に焦点を当て、
ノンダイアトニックコードの活用法や、
ChatGPTを使ったアイデア生成のコツまで丁寧に解説します。

少し、難解に思えていた音楽理論がぐっと身近に感じられるかもしれません。

エモいコード進行とは?

よく音楽の話をしている時に、

『この曲ってエモいよなぁ~』とかって言ってる人いますよね?

このエモいって何とも説明するのが難しい単語な気がするのですが、
簡単に説明すると、『感動した』とか『感情が揺さぶられた』って
ことではないでしょうか?

エモいと感じる要素には、歌い手の表現力とかいろいろあると思うのですが、
作曲面から考えるとコード進行の要素も大きいのではないかと思います。

コード進行にはストレートなものもありますし、
ちょっと凝ったコード進行もありますが、
感情が揺さぶられる時は、『意外性』『予想外』といった要素がありますよね。

音楽理論的に言うと、基本に忠実なストレートなところから
少し外れて予想外の音が現れる時に感じやすいですし、
また逆に言うと、そういった要素を意図的に使うとエモい雰囲気が
作りやすくなります。

もっと、具体的に言うと基本のダイアトニックコードから外れるような要素を
楽曲に加えてみるというようなことです。

この辺りの話がよく分からないという方はこちらの記事も
ぜひ読んでみてください!

ノンダイアトニックコードを使ってみる

ノンダイアトニックコードを使うということは
例えば、CメジャーキーでCメジャースケール(ドレミファソラシド)の音だけで
作曲するのが基本の中で、ソ#とかミbとか本来出てくることのない音を
使うということです。

これが、『意外性』『予想外』といった要素を引き出してくれます。

この記事を読んでいただいている方は現状どこまでの
音楽理論の知識をお持ちでしょうか?

私もこのあたりがすごく壁に感じたのを覚えています。

  • 書籍で理論は分かったけど、実際の作曲で使えない
  • 部分部分は良くなるけど、曲全体の流れに合っていない気がする

こんなことを感じましたね。

ChatGPTにエモいコード進行を提案してもらって、ついでに音楽理論も勉強したい

今や、作曲の手順の中にChatGPTを使うことは珍しいことではないですが、
やはり、プロンプト(命令文)によって、回答は変わるので、、、

私は以下の回答が来るようにプロンプト(命令文)を考えてみました。

  • いい(エモい)コード進行が欲しい
  • ワンコーラス分、まとめてコード進行が欲しい
  • ついでにそのコード進行の音楽理論的な説明も欲しい

ChatGPTにエモいコード進行を提案してもらう一例

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前提条件:

  • タイトル: エモいコード進行を作成するためのプロンプト
  • 依頼者条件: エモーショナルな楽曲制作を目指し、
          感動的なコード進行を学びたい作曲初心者。
  • 制作者条件: 音楽理論や感情を引き出すコード進行の知識を持ち、
          初心者にも分かりやすく指導できるスキルを持つ人。
  • 目的と目標: エモーショナルな楽曲に適したコード進行を簡単に作成できるようにし、
          感動的な曲作りの基盤を提供すること。

#実行指示:
Aメロ8小節、Bメロ8小節、サビ8小節の構成で
1曲分のエモーショナルなコード進行をキーをCメジャーまたはAマイナーで作成してください。
セブンスコードを取り入れたり、
E7などのセカンダリードミナント、Fmなどのサブドミナントマイナー
ノンダイアトニックコードもうまく取り入れてください。
また、それぞれのコード進行を作曲初心者が理解できるように
音楽理論的に分かりやすく説明してください。

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上記のプロンプトをこのようにChatGPTにコピペしていただければ
使えると思いますが、赤字の部分はお好みで変えていただければと思います。

ChatGPTの回答の一例

エモーショナルなコード進行構成案

キー: Aマイナー


Aメロ(8小節)

コード進行:
| Am | F | C | G |
| Dm | G | C | E7 |

解説:

  1. Am(トニック): キーがAマイナーなので、
             最初は落ち着きのあるトニックコードから始めます。
  2. F(サブドミナント): FはAマイナーのサブドミナントとして柔らかい雰囲気を作ります。
  3. C(平行調のトニック): 平行調(Cメジャー)のトニックで安心感を与えます。
  4. G(ドミナント): 次に向かうエネルギーを作ります。
  5. Dm(マイナーサブドミナント): サブドミナントとして少し切なさを増します。
  6. G(ドミナント): ここで再び緊張感を持たせます。
  7. C(解決): 解決感を一時的に与えます。
  8. E7(セカンダリードミナント): 主音(Am)への強い期待を持たせます。
                   ノンダイアトニックコードでエモさを強調。

Bメロ(8小節)

コード進行:
| F | G | Em | Am |
| Dm | G | C | Fm |

解説:

  1. F → G(サブドミナントからドミナント進行): 流れを自然に上昇させ、
                          感情の高まりを表現します。
  2. Em(ドミナントに近い感覚): 一時的に明るさを加え、次のAmに向かう動きを作ります。
  3. Am(トニック): 安定感と少しの切なさを演出します。
  4. Dm → G(サブドミナントからドミナント進行): 次のCへの期待感を作りながら進行。
  5. C(トニック): 短い安定感を与えます。
  6. Fm(サブドミナントマイナー): Cの明るさから一転し、感情をより深める切なさを追加。
                    ここがBメロのエモさのピーク。

サビ(8小節)

コード進行:
| Am | G | F | C |
| Dm | F | G | E7 |

解説:

  1. Am(トニック): サビの始まりにふさわしい、感情の軸となるコード。
  2. G(ドミナント): テンションを少し増幅。
  3. F(サブドミナント): 安らぎと切なさの両方を提供。
  4. C(平行調トニック): 一時的な解放感を加えます。
  5. Dm → F(マイナーとメジャーの交代): 流れるような進行で、感情のゆらぎを表現。
  6. G → E7(ドミナントからセカンダリードミナント): 最後に強い期待感を持たせ、
                             次の繰り返しや締めに繋げます。

補足

  • セブンスコード: E7やG7を使うことで緊張感を加えています。
  • サブドミナントマイナー: Fmは特にエモさを引き立てるポイントで、
                予想外の切なさを提供します。
  • 進行の流れ: 基本的にトニック → サブドミナント → ドミナントの流れを意識しており、
          初心者にも分かりやすい構造です。

アドバイス

コードを演奏する際、各コードの1拍目を強調するようにストロークすると、
感情を引き出しやすくなります。また、ピアノで弾く場合は右手でコードを押さえながら
左手で低音を鳴らすとより豊かな響きが得られます。

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こんな感じの回答でした。

では、どんなのが出来たのか検証していきます。

ChatGPTの回答をDAWに反映させてみた

私の使っているCUBASEというDAWにコードトラックを追加して
ChatGPTの提案してくれたコード進行を入力して
私のお気に入りのTOONTRACK社のEZ KEYS 2というプラグインを追加しました。

この状態で、コードは鳴るのですが、、、

EZ KEYS 2には指定したコードで内蔵のフレーズを演奏してくれる
めちゃくちゃ便利な機能があるので、せっかくなので使ってみました。

Aメロはこんな感じですね。

シンプルなコード進行ではありますが、エモさは出てるかなぁ?
やはり、最後の『E7』がポイントですね!

Bメロはこんな感じになりました。

王道的な進行をメインにしていますが、やはり最後の『Fm』がポイントですね。
うまくサビにつながるかなぁ?

サビはこんな感じですね。
最後に曲が終わった感の出るコードを追加しています。

通してワンコーラス分出来上がったのがこちらです。

このコード進行で確定というわけではなく、
叩き台としては、なかなか良いんじゃないかなぁと個人的には思います。

『Fm』→『Am』ってBメロ終わりからサビのつながりなんか
割と良かったのではと思います。

まとめ:エモい、切ないコード進行をChatGPTが作れるのか?試してみた!

今回のコード進行をエモく感じるかどうかは人それぞれかと思いますし、
ChatGPTの回答精度も完璧とは言えないでしょう。

しかし、自分の中にないアイデアを出してもらったり、
音楽制作にも利用できるところはどんどん利用していきたいですね。

AIの世界はこれからもますます進化していくでしょうし、
プロンプト(命令文)の精度を上げて、良い情報をゲットしていきたいですね。

こちらの無料セミナーでChatGPTを勉強できますので、
ご興味がある方は参加されてみてください!

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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