Last Updated on 2025年12月2日 by tommy1106
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
音楽制作を始めたばかりの初心者にとって、
ベースラインの作成は難易度が高く感じられることが多いです。
しかし、SUNO AIのステム分離機能を使えば、曲から簡単にベースパートだけを抽出できます。
このベースフレーズをEZ BASSに読み込むことで、リアルで自然なベースサウンドに
置き換えられ、手軽にクオリティの高い曲作りが実現します。
この記事では、SUNO AIで分離したベースをEZ BASSに読み込んで活用する
初心者向けの簡単な手順をわかりやすく解説します。
AIによるベース生成とEZ BASSの操作を組み合わせることで、
難しいベース演奏の知識がなくても、短時間でクオリティの高いベースラインを作成できる
魅力的な方法を紹介します。
ぜひこの組み合わせを活用して、作曲の幅を広げてみてください。
今回の参考曲はこんな感じです
今回はこの生成された楽曲を使っていこうと思います。
個人的にとても良い曲だなぁと思います。
そして、ステム分離したベースのフレーズがコチラです。
(ベースが入っていない箇所も結構あります)
やはり、ちょっとモコモコしてクッキリしていないのは仕方ないですよね。
私はベースにはToontrack社のEZ BASSを使うことが多いです。
他にも特に音質の面では上のプラグインもあるかとは思いますが、
ズボラな私にとっては、一番お手軽に扱えるので、重宝しています。
たくさんのベースフレーズが収録されていますが、
今回の参考曲のようなシンプルな歌ものが好きな私にとって、
少し動き過ぎで、使いづらいと感じることが多いのも正直な気持ちです。
しかし、SUNO AIで生成された楽曲で使われているベースフレーズは
シンプルな中に時折、いい感じの動きがあったり、とても好みだったんですね。
それでは、このSUNO AIからステム分離したベースのフレーズを
EZ BASSに取り込んでいきましょう。
まずは下準備を
ベースのフレーズを取り込む前に、まずは楽曲全体の内容を確認しながら
下準備をしていきます。
必要な項目は
1.楽曲のテンポ
2.楽曲のコード進行
まずは楽曲のテンポを確認していきましょう。

CUBASEの場合は上部の『ファイル』タブから
『読み込み』→『オーディオファイル』で該当のファイルを選択するか
直接ドラッグ&ドロップで読み込みます。

読み込みが完了したら、ファイルを選択したうえで
上部の『Audio』タブから『ヒットポイント』→
『ヒットポイント位置でオーディオイベントを分割』を選択します。

すると、オーディオファイルがヒットポイントの位置でこのように
分割されますので、曲の『1,2,3,4』の『1』の位置で分割されている
箇所を探します。
自分でリズムを取りながら、キックドラムの音を意識すると
見つけやすいと思います。

該当箇所が見つかったら、その分割されたオーディオファイルを選択して
上部の『編集』タブから、『選択』→『反転』で進みます。

そうすると、先ほど選択したもの以外が選択されますので、削除してしまいます。

最初に選択したファイルのみ残る形になりますので、
どこかの小節の必ず1拍目に合わせます。

オーディオファイルの右下をドラッグして伸ばして聴いてみましょう。
自分で『1,2,3,4』とカウントを取りながら、聴いてみて
次の『1』を探します。
とりあえず、デフォルトのテンポ120でやってみたところ、
自分の感覚ではピンクで囲ったところ位かなぁといった感じでしたので、
テンポは半分の遅さ、60位かなぁと予測を立てられました。
メトロノームと一緒に聴いて、確認するとテンポは『61』でした。
テンポが確認できたら、オーディオファイルの前後をドラッグ&ドロップして
元の状態に戻します。

ここまで出来たら、コードトラックを追加します。
CUBASEの場合はオーディオファイルをドラッグ&ドロップするだけで
コード分析をしてくれますが、結構ズレたりしますので、
クオンタイズをかけたりするといいですね。
また、同時にマーカートラックを作って、セクションを視覚的にわかりやすく
しておくと作業が捗りますよ!
ここまで終わったら、何か音源を読み込んで、実際に分析されたコードと
元の楽曲が本当に合っているか?聴きながら確認してみましょう。
ステム分離したベースフレーズを取り込んでみる
まず最初にざっくりと合わせたかったのですが、今回の楽曲はイントロもベースが途中から
Aメロはベースが入っていなくて、サビから本格的に登場する形でしたので、
そこを基点にしてみました。
楽曲全体の時と同様にヒットポイントで分割して、いい感じのところを探しましたが、
『選択』→『反転』→『削除』を進めると、楽曲全体のファイルやコードトラックも選択されて
削除されてしまうので、少し面倒ですが、手動で必要なファイルが残るように進めます。

こんな感じで大体合わせられたと思うので、サビのベースフレーズのオーディオファイルを
カットしました。

EZ BASSを立ち上げて、上部の『Audio Tracker』タブを選択して
ベースのオーディオファイルをドラッグ&ドロップします。

そうしますと、このような画面になりますので、そのままOKで進みます。

右下にこのような画面が出てきますので、『Add MIDI to Song Track』をクリック

このようにEZ BASSの編集画面にペーストされます。
こんな感じの結果です、完璧ではないですが、少し修正すると使えそうです。
実は、最初に分析されたコードと元の楽曲を聴いたところ、
違和感のあった箇所がありました。
こういう際にもステム分離されたベースは非常に役に立ちます。

コード分析では、コードが『C』だったんですが、
ベースは『E』の音を弾いているようなんですね。
こういうケースは結構経験がありまして、オンコードの可能性が高いです。
この箇所のコードを『ConE』にすると違和感がなくなりました。
少し修正を加えて、元の楽曲とベースを合わせてみました。
分かりやすく、左から元楽曲、右からベースが聴こえるようにしました。
もっと細かく修正も必要かもしれませんが、シンプルながらも
グリッサンドのようなベース奏法も入った、フレーズが出来上がりました。
コード進行だけ決めて、EZ BASS内蔵のフレーズを使ったほうがお手軽かもしれませんが、
なかなかいいフレーズが見つからないといったときはお試し下さい。
また、こんな感じで作ったフレーズはストックしておいて、
他の曲に転用するなんてことも出来ますからね。
EZ BASSの基本的な使い方を別記事でもご紹介しておりますので、
よろしければ、ご覧下さい。
ベースフレーズを基点にドラムトラックも作ってみる
同じくToontrack社のEZ DRUMMERでもフレーズの取り込みが出来ますので、
先ほどのベースフレーズを取り込んでみましょう!

こちらは上部から『Bandmate』というタブを選択して、
先ほどのベースフレーズをドラッグ&ドロップします。

このような画面になり、ジャンル、ハイハットをクローズorオープンorライドとか
『Amount』ではキック、スネア、ハイハットの手数も調整できます。
少しフィルを追加して、出来上がったベースとドラムがこんな感じです、お手軽です。
EZ DRUMMER 3の基本的な使い方を別記事でもご紹介しておりますので、
よろしければ、ご覧下さい。
ピアノも追加してみました
同じくToontrack社のEZ KEYSでもフレーズの取り込みが出来ますので、
先ほどのベースフレーズとドラムフレーズを使ってみましょう!

やり方はいろいろあるのですが、今回はまずドラムフレーズのリズムを活かした
ピアノフレーズを先に決めていきます。
EZ DRUMMERの時と同様に上部の『Bandmate』からドラムフレーズを
ドラッグ&ドロップします。

こちらもいろいろ選択は出来るのですが、とりあえず最初に表示されたものが
良かったので、そのまま使ってみます、こんな感じですね。
ドラムとピアノフレーズはバッチリ合っていますが、
この楽曲のコード進行ではないですよね?
ですので、CUBASEのコードトラックをMIDI化したものを
EZ KEYSに取り込んでいきます。

左がドラムフレーズから生成したピアノフレーズ、右がCUBASEから抽出したコード進行、
ただ和音が鳴っているだけです。
左はフレーズのみ、右はコード進行のみを使いたいので、図のように
コード進行だけを選択して、左のフレーズにコード進行だけ、ドラッグ&ドロップします。

このように、使いたいフレーズに使いたいコード進行が適応されました。
こんな感じになりました、少しピアノの音域が高く感じたので、修正しました。
簡単に伴奏が完成してしまいましたね、少し修正を加えただけで
難しいことや面倒なことは一切していません。
EZ KEYS 2の基本的な使い方を別記事でもご紹介しておりますので、
よろしければ、ご覧下さい。
SUNO AIのボーカルステムと、少しシンセを足したものがこちらです。
まとめ:SUNO AIのステム分離ベースをEZ BASSで簡単読み込み!初心者でもすぐ作曲できる方法
いかがでしたでしょうか?
SUNO AI大好きな私にとって、今一番相性の良いプラグインは
EZ BASSかなぁと感じております。
皆さまもご興味があったり、すでにEZ BASSをお持ちの方は、
色々遊んでみて下さい。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!




コメント