第一回 あいさん用 超初心者向け 音楽理論 / 音程、スケール、ダイアトニック・コード、キーについて

あいさん、こんにちは!

これから、よろしくお願いします。

これから、コンテンツを色々作成していきますが、
最初の方は基礎的な音楽理論を説明していくので、
つまらなかったりするかもしれませんが、
きっと、今後楽曲制作をする中で役に立つと思うので、
楽しみながら、読んでくださいね!

音程について

せっかくなので、あいさんとの共通項であるSCALER 2をなるべく使いながら
説明していきたいと思います。

先に少し説明をしておきますね。

  1. 黒い鍵盤は二つの呼び方があります。
    例えば②の音は、『C』の半音一つ上の音なので、『C#』
    『D』の半音一つ下の音なので、『Db』
    表現は変わりますが、どちらも同じ音を指しています。
  2. 図の『CDEFGAB』=『ドレミファソラシド』になります。

ここで、①の『C(ド)』を基準に他の音との関係を見ていきましょう!

音(日本語)音(英語)関係性(日本語)関係性(英語)
『ド#』『レb』『C#』『Db』短2度Minor 2nd
『D』長2度Major 2nd
『レ#』『ミb』『D#』『Eb』短3度Minor 3rd
『ミ』『E』長3度Major 3rd
『ファ』『F』完全4度Perfect 4th
『ファ#』『ソb』『F#』『Gb』増4度、減5度Augment 4th, Diminished 5th
『ソ』『G』完全5度Perfect 5th
『ソ#』『ラb』『G#』『Ab』増5度、短6度Augment 5th, Minor 6th
『ラ』『A』長6度Major 6th
『ラ#』『シb』『A#』『Bb』短7度Minor 7th
『シ』『B』長7度Major 7th
高い『ド』高い『C』オクターブOctave

頭が痛くなりますよね?

もちろん、完璧に覚える必要はないのですが、
感覚的に以下を覚えてもらえるといいと思います。

  1.  同じ『2度』や『3度』でも2種類ある場合がある。
  2. 『長』と付けば明るい響き、『短』と付けば暗い響き
  3. 『完全』がつけば問答無用に美しい響き
  4. 『増』や『減』がつくと少し変わった響き

①の『ド』を基準とした時、ざっくりとそれぞれの音との関係は
こんな感じって軽く覚えてもらえれば、充分です。

MIDIキーボードで2つの音を同時に鳴らしてみると
感覚的にわかりやすいかもしれませんね。

ここから、簡単に言うと、楽曲を作りやすいように音をピックしたものが
スケールです。

つまり、①③⑤⑥⑧⑩⑫をピックした、ドレミファソラシドですね。
これが一番基本のメジャー・スケールです。

メジャー・スケール

たぶん誰もが慣れ親しんでいるドレミファソラシドですが、
並び方にはルールがあります。

隣へ進む時の関係を見て下さい。

一つ隣の音との関係を『半音』と言い、
二つ隣の音との関係を『全音』と言います。
そして、『半音二つ分』が『全音一つ分』になります。

①から②へ行くときは間に黒い鍵盤があるので、結果半音2個分で全音の関係です。
②から③へ行くときも同様です。
③から④へ行くときは間に黒い鍵盤がないので、半音1個分になります。
⑦から⑧も同様ですね。

結果、①から⑧へ行くときには
『全』『全』『半』『全』『全』『全』『半』となります。

やみくもに音を並べているわけではなく、メジャー・スケールは
必ずこのルールに沿っています。

そして、『C』の音からスタートしているので、
これを『Cメジャー・スケール』と呼びます。

それでは、他の音からスタートするメジャー・スケールはどうでしょうか?
他の音からスタートする、ドレミファソラシドを作るという感覚です。

『G』の音からスタートしてみますね。

『全』『全』『半』『全』『全』『全』『半』のルールに沿うためには
『F』の音を『F#』にしないとつじつまが合わなくなります。

逆に言うと、メジャー・スケールは『C』以外の音で始まる場合は
必ず何かしらの黒い鍵盤が必要になってくるということです。
ここが結構作曲に複雑さを感じてしまう、一つの理由だと思います。

ですので、個人的には作曲する際や他人の曲を研究する場合は
可能であれば、『Cメジャー・スケール』の曲を選択したり
『Cメジャー・スケール』に変更して(こういうのを移調といいます)
進めるのがオススメです。

そうすると、白い鍵盤だけを使っていれば
基本的な音楽理論のルールに沿っているということになりますからね。

こないだ送ったメモ帳の一部がこのルールに沿った
メジャー・スケールの一覧表になります。
慣れるまで結構使えるので、必要な時に見返してみて下さい。
(Cメジャー・スケール以外は必ず『#』が入ってますよね?)

【メジャースケール】

(0)C-メジャースケール=ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
=CM7、Dm7、Em7、FM7、G7、Am7、Bm7(-5)

(1)D-メジャースケール=レ、ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ、ド♯
=DM7、Em7、F#m7、GM7、A7、Bm7、C#m7(-5)

(2)E-メジャースケール=ミ、ファ♯、ソ♯、ラ、シ、ド♯、レ♯
=EM7、F#m7、G#m7、AM7、B7、C#m7、D#m7(-5)

(3)F-メジャースケール=ファ、ソ、ラ、ラ♯、ド、レ、ミ
=FM7、Gm7、Am7、A#M7、C7、Dm7、Em7(-5)

(4)G-メジャースケール=ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ♯
=GM7、Am7、Bm7、CM7、D7、Em7、F#m7(-5)

(5)A-メジャースケール=ラ、シ、ド♯、レ、ミ、ファ♯、ソ♯
=AM7、Bm7、C#m7、DM7、E7、F#m7、G#m7(-5)

(6)B-メジャースケール=シ、ド♯、レ♯、ミ、ファ♯、ソ♯、ラ♯
=BM7、C#m7、D#m7、EM7、F#7、G#m7、A#m7(-5)

(7)C#-メジャースケール=ド♯、レ♯、ファ、ファ♯、ソ♯、ラ♯、ド
=C#M7、D#m7、Fm7、F#M7、G#7、A#m7、Cm7(-5)

(8)D#-メジャースケール=レ♯、ファ、ソ、ソ♯、ラ♯、ド、レ
=D#M7、Fm7、Gm7、G#M7、A#7、Cm7、Dm7(-5)

(9)F#-メジャースケール=ファ♯、ソ♯、ラ♯、シ、ド♯、レ♯、ファ
=F#M7、G#m7、A#m7、BM7、C#7、D#m7、Fm7(-5)

(10)G#-メジャースケール=ソ♯、ラ♯、ド、ド♯、レ♯、ファ、ソ
=G#M7、A#m7、Cm7、C#M7、D#7、Fm7、Gm7(-5)

(11)A#-メジャースケール=ラ♯、ド、レ、レ♯、ファ、ソ、ラ
=A#M7、Cm7、Dm7、D#M7、F7、Gm7、Am7(-5)

メジャー・ダイアトニック・コード(トライアド)

上の一覧表にコード・ネームがいろいろ入ってますが、
『7』の数字が入ってますね。
これは次のセクションで説明しますね。

トライアドとは三和音、つまり3つの音を重ねたコードです。

SCALERをこのようにセットしてみて下さい。

お手軽ですね(笑)

7個のコードをそれぞれクリックして鳴らしてみて下さい。
明るく感じたり、暗く感じたり、ちょっと変な響きだったりだと思います。

ここでコードの表記について少し説明しておきますね!

コードの表記は結構人それぞれのところがあります。

ここには3種類のコードがありますね。

  1. 『maj』がついている、『Cmaj』『Fmaj』『Gmaj』は
    メジャー・コードですが、『maj』を省略して
    『C』『F』『G』と表記されることが多いです。
  2. 『min』がついている、『Dmin』『Emin』『Amin』は
    マイナー・コードですが、『m』のみにして
    『Dm』『Em』『Am』と表記されることが多いです。
  3. 『Bdim』は『Bmb5』と表記されることが多いです。
    全然違う表現ですが、同じコードを意味しています。

では、この3種類のコードは何が違うのでしょうか?

その前にコードの重ね方のルールを説明しておきますね!

C-メジャースケール=ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの音を
一つ飛ばしながら、3つの音を重ねます。

結果、こうなります。

1番目の音(ルートノート)3番目の音5番目の音
C
Dmファ
Em
Fファ
G
Am
Bmb5ファ

メジャーコード

Cメジャーコードを見て下さい。

1番目と3番目、つまり『ド』から『ミ』までの音程を鍵盤で数えてみて下さい。
半音4つ分の距離になっていますよね?

これがメジャーコードです。

マイナーコード

Dマイナーコードをみて下さい。

1番目と3番目、つまり『レ』から『ファ』までの音程を鍵盤で数えてみて下さい。
半音3つ分の距離になっていますよね?

これがマイナーコードです。

このたった半音1つ分の距離が、メジャー、マイナーを分け
明るい、暗いの違いが出る非常に重要な部分です。

これは最初に説明した、音程で言うと、同じ3度だけど
メジャーコードの1番目と3番目の音の関係は『長3度』
マイナーコードの1番目と3番目の音の関係は『短3度』ということになります。

マイナーフラットファイブコード

Cメジャー・スケールの場合のBmb5というコードですね。

このコードタイプは出現率が低めなのと、
結構使い所が限定されるので、最初はあまり覚えなくてもいいかもしれません。

ただ音の重ね方だけ、説明しておきますね。

こちらのコードは1番目の音と3番目の音の関係は
マイナーコードと同じく、半音3つ分になります。

ただ、3番目の音と5番目の音の関係は
マイナーコードが半音4つ分なのに対して、
マイナーフラットファイブコードは半音3つ分になります。

5番目の音がフラットする(半音低くなる)=フラットファイブということです。
マイナーコードなんだけども、5番目の音はフラットさせてね、
ということですね。

これもその半音分だけの違いが全く違う雰囲気になってますよね?

メジャー・ダイアトニック・コード(セブンス・コード)

それじゃあ、次はメジャー・ダイアトニック・コード(セブンス・コード)に
行きましょう!

これは言葉の通り、先程のトライアドにさらに7番目の音を足して
4つの音を重ねた4和音のことになります。

MOE SHOPさんもCHORD AIの解析を信じれば、
三和音のトライアドより、こちらの四和音を多用していましたね?

こちらもSCALERをセットしましょう!

ピンクの箇所を『7THS』に変更して出来上がりですね(笑)

こちらも1つずつクリックして鳴らしてみて下さい。
先程のトライアドに比べて、複雑な響きに感じるのではないでしょうか?

1つ音が増えているので、複雑になっているのは間違いないですが、
複雑だから優れているということではなく、
両方知ったうえで、自分の曲にどちらが合うのか試行錯誤するのが
大事だと思います。

僕が好きなロック系なんかは複雑さよりストレートな
三和音の方がマッチすることが多いように思います。

こちらも、コードの表記を少し説明しておきましょう。

  1. 『maj7』がついたメジャー・セブンス・コード
      三和音のメジャーコードの派生で『M7』と表記したりもします。
      都会的でオシャレな響きという人が多いですね。
  2. 『7』がついたセブンス・コード
      これも三和音のメジャーコードの派生で、
      コード進行を作るうえで非常に重要なコードです。
      具体的な説明は先の講座で説明しますね。
  3. 『min7』がついたマイナー・セブンス・コード
      これは三和音のマイナーコードの派生で『m7』と表記したりもします。
      個人的には三和音のマイナーコードより暗さが少しマイルドな感じがします。
  4. 『min7(b5)』がついたマイナー・セブンス・フラットファイブコード
      三和音のマイナー・フラット・ファイブコードの派生
      マイナー・フラット・ファイブコードと同様
      出現率が低めなのと、結構使い所が限定される
      また、ハーフディミニッシュコードと呼ばれることもある。

セブンス・コードも一覧表を作ってみましょう!

C-メジャースケール=ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの音を
一つ飛ばしながら、4つの音を重ねます。

1番目の音(ルートノート)3番目の音5番目の音7番目の音
CM7
Dm7ファ
Em7
FM7ファ
G7ファ
Am7
Bm7b5ファ

1番目の音から5番目の音までは先程の三和音と全く一緒です。
先程は1番目の音から上に向かって関係を見ていきましたが、
7番目の音は逆から見たほうが分かりやすいです。

1番目の音を1オクターブ高くすると8番目の音になるのは
分かりますか?
その8番目の音から7番目の音との関係を見ていきます。

メジャー・セブンス・コード

Cメジャー・セブンス・コードを見て下さい。

Cメジャーコードに『シ』の音を加えた状態です。

高い方の『ド』から鍵盤で下ろうとすると、すぐ隣
つまり、半音1個分ですね!

つまり、メジャーコードにルートノートから半音1個分下の
7番目の音を加えたコードが『メジャー・セブンス・コード』です。

セブンス・コード

G7コードを見て下さい。

Gメジャーコードに『ファ』の音を加えた状態です。

『ソ』から鍵盤で下ろうとすると、今度は半音2個分(全音分)の
距離がありますね?

つまり、メジャーコードにルートノートから半音2個分下の
7番目の音を加えたコードが『セブンス・コード』です。

マイナー・セブンス・コード

Dm7コードを見て下さい。

Dmコードに『ド』の音を加えた状態です。

『レ』から鍵盤で下ろうとすると、『ド』まで半音2個分(全音分)の
距離がありますね?

つまり、マイナーコードにルートノートから半音2個分下の
7番目の音を加えたコードが『マイナー・セブンス・コード』です。

マイナー・セブンス・フラットファイブ・コード

Bm7b5コードを見て下さい。

Bmb5コードに『ラ』の音を加えた状態です。

『シ』から鍵盤で下ろうとすると、『ラ』まで半音2個分(全音分)の
距離がありますね?

つまり、マイナーフラットファイブ・コードにルートノートから半音2個分下の
7番目の音を加えたコードが『マイナー・セブンス・フラットファイブ・コード』です。

キーとは?

キーとは、簡単に言うと今までの説明に基づいた知識で作られた楽曲のことです。

Cメジャースケールであれば、ドレミファソラシドでメロディーを作り、
(#やbのついた音は使わない)
三和音、四和音のダイアトニック・コードのみで構成されている
伴奏を作るということですね。
こうした楽曲をCメジャー・キーの曲って言ったりします。

適当に作ったサンプルです。

コードは3和音のみでやれば、こんな感じ
(一般的には左手でルートを弾き、右手で3和音を弾きます、
 なので3和音だけど、音が四つ入ってます)

ちなみに僕が思う『エレピ』の音色はこんな感じの音色です。
あいさんの『エレピ』のイメージって一緒かなぁ???

4和音のみでやれば、こんな感じ
(一般的には左手でルートを弾き、残りの3つの音を右手で弾きます)

やっぱり、四和音のほうが複雑でオシャレなイメージがありますね。

こんな感じで三和音と四和音が混在するのもOKです。
あとは好みですね。

まとめ:音程、スケール、ダイアトニック・コード、キーについて

長くなりましたが、今回はここまでにしたいと思います。

今回の話は超基礎編なのでつまらない部分もあると思いますが、
今回の知識で4小節や8小節位の短いコード進行でもどんどん作って
LOGICに慣れるようにするといいでしょうね!

そして、出来たものに今後MOE SHOPさんで使われている技を
一部拝借して、取り入れてみるとかやっていけば
作曲能力がどんどん上がると思いますよ。

僕も微力ながら、何か参考になるものを今後も伝えていければと思ってます。

では、また次回に!

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