あいさん、こんにちは!
第11回も、よろしくお願いします。
アルペジオ奏法とは
アルペジオ奏法と聞いて、どんなものだと思いますか?
日本語では分散和音と言ったりしますね。
ギターでは、コードを押さえて右手でジャラ~ンと掻き鳴らすか
アルペジオで一音一音弾いていく形が一般的ですが、
どちらもコードを押さえているという点では共通しています。
では、ここで今までの講座の知識だけでアルペジオを作ってみましょう。
ここは『C』のコードです。
コード構成音は『ド、ミ、ソ』なので低い『ド』から順番に
『ド、ミ、ソ、ド、ミ、ド、ソ、ミ』と5番目の『ミ』が一番高い音に
なるように打ち込んでみました。
聴いてみてどうでしょう?
音源はギターに設定してますが、かなりイマイチですよね?
ここには問題が2つあるんです。
それぞれ見ていきましょう!
問題1:ギターは鍵盤楽器とは違うコード・ボイシングがある
鍵盤楽器でも、同じ『C』でも『ド、ミ、ソ』だったり、『ミ、ソ、ド』だったり
コードボイシングが違うことがあるというのは伝えましたよね。
ギターを近くで見たことがあるかどうかはわかりませんが、
SCALERが参考になると思ったので、画像を付けますね!
これはギターの指板をイメージされている画面ですが、
画面上、下になっているのがギターを持った時に上になるイメージです。
そして、左から右に向かって先っぽからボディに近づくイメージです。
ピンクで囲った部分は、チューニング(音を合わせる)が合っている状態で
最も一般的なチューニングで弦を何も押さえずに弾いた場合の音です。
下から『E』(これは一番低い音でDAW内では『E1』の音です)
『A1』『D2』『G2』『B2』『E3』になります。
当然ながら人間の手の大きさには限界があるので、
弦を押さえられる範囲で押さえてコードを鳴らします。
先程の『E、A、D、G、B、E』だとコードにはならないので
その部分はコードトーンになるように弦を押さえるわけです。
例えば、先程の『C』のコードを押さえたいのであれば、
『E、A、D、G、B、E』の赤字はノンコードトーンになってしまいますよね?
この先は、こちらのサイトが良さそうなので拝借しながら
説明していきますね!
こんな感じで『C』のコードでも押さえ方は一つではありませんが、
アルペジオに関しては、一番基本的な形を使えば
ほとんど問題ないと思います。
弾かない場合を『0』と考えると、右に一つ進むごとに
半音高くなると覚えて下さい。
これを見ると、
押さえない元の音 | アクション | 最終的に鳴っている音 | |
6弦(一番下) | E | 弾かない | なし |
5弦 | A | 半音3つ分高く | C |
4弦 | D | 半音2つ分高く | E |
3弦 | G | 押さえないで弾く | G |
2弦 | B | 半音1つ分高く | C |
1弦(一番上) | E | 押さえないで弾く | E |
このように、全てコードトーンになるようにコードを押さえます。
これを先程と同様、5弦から1弦に向かって5番目の音が一番高くなるように
並べ替えると、『C2、E2、G2、C3、E3』となります。
(結果、先程の並びで大丈夫になっちゃいましたね)(汗)
他のコードでも見てみます、弾くのが難しいと言われている『F』のコードです。
ピアノ風に弾くと、こんな感じでしょうか?
コードの押さえ方を確認してみましょう!
先程の『C』のコードの時は、6弦を弾きませんでしたが、
今回の『F』は人差し指で1フレットを押さえて、全ての弦を弾くので
開放弦(押さえないで弾く弦)はないということですね。
押さえない元の音 | アクション | 最終的に鳴っている音 | |
6弦(一番下) | E | 半音1つ分高く | F |
5弦 | A | 半音3つ分高く | C |
4弦 | D | 半音3つ分高く | F |
3弦 | G | 半音2つ分高く | A |
2弦 | B | 半音1つ分高く | C |
1弦(一番上) | E | 半音1つ分高く | F |
こんな感じで、少し順番がずれましたね
(2番目の『A』が入っていない)
コードによって、こういう風に弦を順番に弾いた場合に
必ずしもコード構成音の順番というわけではないということを
覚えておいて下さい。
そして、厄介なのがコードによって、
『C』のように5本の弦で構成されたり、『F』のように6本全ての弦で構成されたり
4本の弦のみで構成されるコードもあります。
この辺りは、細かいことは気にせず、聴いてみて何かしっくりこなければ
実際のコードの押さえ方を調べて、それに沿ってみたり
少し音をバラす、(ド、ミ、ソではなく、ド、ソ、ドとか)と
雰囲気が出ると思います。
問題2:ギターは鍵盤楽器とは奏法が違う
これはどういうことかというと、ピアノ等はコードを弾いた後に
鍵盤から指を離してリズムを刻んだりするかと思いますが、
鍵盤から指を離したら、基本的に音は消えていきます。
しかし、ギターは次のコードに変わるまで、コードを押さえっぱなしになり
弾いた弦は鳴り続けます。
これをDAWでどう表現するかというと、、、
これを1小節として、次の小節でコードが変わると考えて下さい。
小さくて見づらいかもしれませんが、
一番下の『F1』のように小節内で1個しかならない音は
小節の最後まで伸ばす。
下から2番目の『C2』のように何回か出てくる音は最初の音を
次の音まで伸ばして、最後の音は小節の最後まで伸ばす。
だいぶ雰囲気が出てきたと思いませんか?
LOGICにも内蔵でリバーブやディレイといったエフェクトが内蔵されていると
思うので、そういうのをうまく使うと、より雰囲気が出ると思いますよ。
まとめ:あいさん用 / ギターのアルペジオの打ち込み方
うまく説明できているか、わかりませんが参考になると嬉しいです。
結構面倒なので、僕は今はこういうのはあまりやらずに
プラグインに内蔵されているパターン等をうまく使うことが多いですが、
ここまでを知っているだけでもお金をかけずにそれっぽく出来ると思います。
他のコード等でも同じやり方を試してみて下さい。
その際に、MIDI FILE等で保存しておくことをオススメします。
そうすれば、他の曲でも使えますし、他のコードを作る際も
少し修正すれば、出来ると思いますので。